【吉祥院心龍の「昇龍」/京都国際芸術院】
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 以下は、非営利型一般社団法人京都国際芸術院(略称:KIAIGIA/キアイジャ/公式ページFacebookページ公式Twitter代表のTwitter)の理事長を務めさせていただいています書道家のわたくし吉祥院心龍正師範公式ブログ公式Blog2facebookInstagramYouTube公式HP)の投稿です。

吉祥院心龍北洞院流書法道が揮毫する図

@吉祥院心龍の「昇龍」/京都国際芸術院画像


 わたくし吉祥院心龍の作品の一つ「昇龍」をご紹介致します。

 画像内のこの「昇龍」は草書体で書いてあり、吉祥院心龍のオリジナル創作です。

 文字は「昇龍」の草書体の為に元の字形から変化しています。
 書道をされていない方で、たとえ読めなくとも全体から受ける雰囲気、空間美、毛筆の美しさ、芸術性を感じ取って頂きたいです。

 「龍」は「竜」の旧字体で、「りゅう、りょう、たつ」と読みます。
 「竜」は「龍」の略字ですが、古字でもあります。
 「龍」という漢字は今日でも広く用いられ、わたくしの名前「心龍」というように人名用漢字にも含まれています。
 「龍」は仏の教えを助ける八部衆(てん/天衆、りゅう/龍衆、やしゃ/夜叉衆、けんだつば/乾闥婆衆、あしゅら/阿修羅衆、かるら/迦楼羅衆、きんなら/緊那羅衆、まごらが/摩睺羅伽衆)の一つで龍神と呼ばれます。

 「昇龍」を「Webllio辞書(三省堂大辞林)」で調べますと、
 <大空へ駆け上っていく竜。昇り竜。勢いの良い、勇壮な姿を形容する場合にも用いられる。めでたいモチーフの一つ。>とあります。
 もう一つの意味は、「タンロン」と発音してベトナムの首都、現在のハノイです。

 「昇龍」は「降龍」と一体です。
 「昇龍」は、幸運の昇り龍ともいわれます。
 「降龍」は、降臨する地上の守り神、天から舞い降りる意味の下り龍であるとされています。
 また、「昇龍」は、神仏習合の観点から、仏教では「上求菩提(じょうぐぼだい/菩薩 (ぼさつ) が、上に向かっては、悟りを求めること。自らの理想を掲げ仏の悟りの境地を求めること/自利)」という教義を意味すると考えられます。
 「降龍」は「下化衆生(げけしゅじょう/下に向かっては、慈悲で以って生きとし生きるものを教え救済すること/利他)」とも考えられます。 

 以前にわたくし吉祥院心龍は、京都妙心寺の雲龍図を拝見致しました。
 法堂内の天井の円相内には、狩野探幽が55歳の時8年の歳月をかけて完成した「八方にらみの龍」が描かれています。
 案内係の方の説明に沿って天井の雲龍図をじっと見ながら歩いて回りますと、龍が下り龍から昇り龍へ、昇龍から降龍へと龍の動きと眼や表情が変化していくさまを体感しました。
 国宝である凄い作品というものは、観る者全ての心を揺さぶります。


【リンク集】
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